先輩たちへのインタビュー

 ホテルのレストラン、鉄板焼というと、日常では感じられない、ちょっと贅沢な空間です。その分、お客様から求
められるものも大きく、お祝い、記念日・・・などシチュエーションも様々です。鉄板焼では他のレストランと違い
調理スタッフは目の前にいらっしゃるお客様と会話をしながら、調理をします。

 私達は、可能な限りお客様のご期待にお応えできるよう、常にお客様に目を向け、耳を傾け、時にはお話ししなが
ら、料理を完成させていきます。調理場には仲間がいますが、お客様の前に立つと、誰も助けてはくれません。私た
ちは一日に何組ものお客様とお会いし料理を作ります。しかし、お客様から私を見ると、私は一人の焼き手です。失
敗は絶対に許されません。食材の産地やアレルギーがあるお客様への対応など、仲間と相互確認し、すべての準備を
整え、私たちはお客様をお迎えするようにしています。

 毎日多くのお客様を担当させていただきますが、いまでも緊張します。でも、それがとてもいい緊張感なのです。と
はいえ、すべての料理を提供し終えて、調理場に戻ったときにはホッとしますね。戻ってからは、自分自身で振り返
り確認し、時には仲間の意見を聞きながら、次へと繋げています。

 専門学校卒業後、料理店で和食を学び、京王プラザホテル札幌に入社しました。最初に配属された宴会和食で
は、料理店とは比較にならないホテルの従業員の多さ、そして充実した調理設備には驚きました。大型宴会では
500人分の料理をお作りすることもあり、量の多さに圧倒されたことを覚えています。宴会では、料理をでき
るだけ同じタイミングで全てのお客様に提供できるように、調理スタッフのみならず、サービススタッフとの連
携が大切になるので、数年がたつ頃には、サービススタッフとも輪が広がっていきました。

 和食レストラン「みやま」では、同じ和食でも宴会とは違う調理作業を学ぶことになりました。サービススタ
ッフ越しにお客様の様子を確認しながら、同時に別の個室のお料理を用意したり、お客様のご要望にお答えした
りと、みやまでの数年は本当に苦しかったですが、そこでの経験があったからこそ、今、お客様の前に立つこと
ができていると思います。

 直接、お客様から「ありがとう」という言葉を聞ける調理スタッフは少ないので、とても幸運だと思っていま
す。これから出会う皆さんにも、お客様との会話を楽しめるスタッフになってほしいですね。

 お客様のお食事の進み具合を自分の目で見ながら、お客様のペースに合わせて、料理を完成させ、出来立てを提供
するという基本を大切にしていきたいです。時には、お客様の理想にお応えできない時もありますが、お応えできた
とき、「おいしかったよ。」「所作がきれい。」「また来ますね。」とお客様から直接お声をいただけます。この仕
事をやっていて良かったと、強く思います。

 鉄板焼の面白さ、そして難しさに魅せられてしまったので、さらに基礎を深め、素晴らしいお店づくりに積極的に
力を入れ、鉄板焼の高みを目指していきたいと思います。

 よく言われることですが、まずは挨拶です。「おはようございます。」この言葉は、従業員が多いだけに、一日に
何度も使う言葉です。きちんと相手の顔を見て挨拶すると、必ず自分に返ってきます。

 ホテルという職場を選んで、学校を卒業して、現場に出てしばらくたつと理想と現実の違いに戸惑い、途中で心が
折れかける時があると思います。ですが、その現場にはそれを乗り越えて、支えてくれる先輩が必ずいるはずです。
そして、ふとした時に、ホテルに勤めてよかったなと思える瞬間が来ます。

 京王プラザホテル札幌は、アットホームであたたかい職場環境です。自分のやりたいことを明確にして、みなさん
もそれぞれの高みを目指してください。お待ちしております。