信州大学特任教授。ワイン&フードジャーナリストとして、全国のワイン生産者やワインブドウ栽培者の現場を取材しています。
『日本ワインガイド 純国産ワイナリーと造り手』などワインに関する著書多数。
ワインと食と農業をテーマに講演も多く、国税審議会委員、総務省認定地域創生アドバイザー/千曲川ワインアカデミー運営委員統括なども務めるほか、ワインヘリテージのコーディネーターでもあります。


一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)
JVA代表理事
鹿取 みゆき さん
鹿取 みゆき さん

JVAの活動
ワイン造りはブドウづくりといいます。つまり、さまざまな上質なワインを造るためには、造り手たちが多様で上質なブドウを手に入れることが大切なのです。
日本のブドウを育てる環境は、世界のワイン産地に比べるととても特殊なものです。さらに今、私たちは大きな気候変動にさらされています。
JVAは、こうした状況に適応できるように、まだ日本に存在しないさまざまなブドウの品種やクローンを健全な状態で輸入することを始めています。
すでに台木を含む14品種(またはクローン)を輸入し、本協会会員となっている9社の苗木商と協議しながら、多様で良質な苗の量産体制の構築に着手しています。
また、苗木の提供にとどまらず、官公庁や研究機関、自治体などと協力しながら、品種やクローンの情報、栽培方法、病害虫の防除についての最新の情報を集め、共有化する活動も行っています。
ブドウの樹は100年近く生存することができます。今から20年後、50年後、100年後を見据え、「日本の風土を映し出すワイン」が確立し、世界の市場においてもその位置づけが不動のものとなっていくよう、JVAは生産者に寄り添っていきます。
代表理事 鹿取 みゆき
